テレビの囲碁番組では、対局を真上から映しながら、両対局者の表情を取りつつ、
別の部屋で解説者と聞き手が、磁石大盤を使い解説していくスタイルでの収録になっています。
テレビカメラが複数でスタッフも大勢居るので、観やすい放送が出来ますが
個人で配信する際には、このような事は出来ませんので、自分なりに工夫していく必要があります。
テレビやパソコンで碁盤を映すと、横長の画面なのて左右にスペースが空きます。
その空いたスペースに自分の姿を映しながら解説していくスタイルが囲碁、将棋等のボードゲームの実況では圧倒的に多いですね。
僕も初めはそういう方法を探しましたけど、デジタル碁盤で並べながら、解説していくのはかなり慣れが必要だと感じました。
そこで、まずは今までのテレビ局での収録と同じように大盤を使い解説する事にしました。
解説には磁石大盤がどうしても必要なので、ここは頑張って自作する事にしました。
ちょうど使わなくなったマグネットボードが有ったのでそれを使います。
マグネットボードに直接、線を引いても碁盤として使えなくはないですけど、
それでは寂しいので、何かお洒落に見せる方法はないかと考えてみました。
初めは、使い終わったカレンダーの紙に碁盤の線を描いて、それをマグネットボードに貼るという簡単な方法を試しました。
紙のサイズに合わせて、線を書いたので、17×26路という面白いサイズになってしまいました。(笑)
当時、ニコちゃん囲碁問題しか配信していなかったので、これでも使えなくはなかったのですが、これでは味気ないですし、白い盤では見えにくいので、違う方法を模索しました。
家にあるものを何か使えないかと、いろいろと探してみつけたのが、壁紙です。
7年ほど前に家を建てた時、余った壁紙を使い道もなく眠らせていたので、それを試してみました。
マグネットボードサイズに紙をカットしてから、碁盤の線を鉛筆で下書きします。
碁盤のマス目のサイズは、使う碁石のサイズにもよると思いますが、例えば30ミリの
碁石を使う場合、1ミリくらい大きめに31ミリくらいのマス目を作った方が、使いやすい気がします。
鉛筆の下書きの後、全てのマス目が均等に書かれている事を確認してから油性ペンで仕上げます。
真っ直ぐ線を描く為の道具はどんな物でも良いと思いますが、市販ではあんまり長い定規が売っていないので、対応出来るものならなんでも良いかと思います。
ちなみに僕が使っているのは90㎝の水平器です。
全部で38本の線を書き終わり、マグネットボードに貼りました。
カレンダーの紙より、はるかに質感がよくなりました。
ただ、磁石で壁紙を止めているのですっきりしないし、碁盤の中の色も付けた方が良いという事で、さらに改良を続けます。
碁盤の色は、絵具でなんとなく木目らしい雰囲気になるように妻が塗ってくれました。
壁紙一枚だけでは、接着力が強すぎて、磁石碁石を外すのがけっこう大変だったので、壁紙を2枚張って接着力を少し弱めておきました。
最後に額縁を取り付けて、完成!!
色々と試行錯誤しながら、最後に出来上がった磁石大盤がこちらになります↓
すでにこの大盤を使った解説動画は何本も収録して、配信させていただいていますが、
けっこう使い勝手は良くて気に入っています。
何より座ったまま解説出来るのが楽です。(笑)
そして先日、野外での収録を行う為の、磁石大盤の製作に取り掛かりました。
室内用の大盤は、壁に固定してあって動かす事が出来ませんので
新しく製作しました。
完成したのがこちらです。↓
新しく製作した、外用大盤の作り方をなるべく簡単に説明した動画を作ってみました。
囲碁とは関係ない動画への初挑戦でしたが、楽しみながら収録出来ました。
興味のある方は、是非ご覧ください。^^
大盤の作り方→https://youtu.be/mT3UN8lyTtQ
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