グーグル社が開発した囲碁AIアルファGOが、韓国のトッププロ棋士李世ドル九段と対局したのは2015年のことです。
その後中国の柯潔九段という世界最強の棋士に勝利をあげたアルファGOは人間との勝負は引退することを宣言し、AI同士で行われた強化学習の棋譜を数十局一般に公開してくれました。
公開された棋譜は、それまでの固定観念と大きく異なり
その棋譜から、プロ棋士達は新しい発想を得て、研究に取り組みはじめました。
固定観念を取りはらわれたことにより、囲碁の無限な可能性をあらためて気づかされた、囲碁の歴史に残る転換期となりました。
中でも一番の変化は星打ちに対して、すぐに三々に入り込む、いわゆるダイレクト三々ではないかと思います。
今となってはダイレクト三々は、カカリと並んで、星に対する
有力な打ち方としての地位を完全に確立しました。
僕が囲碁を習い始めた30年以上前から、その手は損だから打たない方が良いと習ってきた手でした。
アルファ碁が出現していなければ、その理論は変わるはずもなかったと思います。
アルファGO以降も、様々な企業が開発し進化を続けているAIを使って、僕も日々対局、研究を続けていますが、
今回初めてダイレクト三々に対する最新の打ち方を僕の視点で解説してみました。
宜しければご覧ください。