アルファGoを開発した、DeepMindという企業は、アメリカの巨大IT企業Google社の子会社です。
2016年、アルファ碁が韓国のイセドル九段に勝利した時は、大変な衝撃を受けました。
囲碁の歴史に未知なる世界を切り開いてくれたGoogle社には、とても敬意を払っています。
ご存じの方も多いとは思いますが、YouTubeもGoogle社の子会社です。
ですから、YouTube配信をするということは、Googleの従業員という事になります。
チャンネル登録者数が1000人を超えると、自分の動画に広告が載るようになり、
無給の研修生からアルバイト契約になったような感じでしょうか。
しかし動画1再生につき0.1円~0.5円程度の報酬ですので、収益らしい収益を上げるのは
厳しい道のりというより他はないでしょう。
Google社の手のひらで遊ばれている気はしますけど、楽しいし、良しとします。(笑)
YouTubeという世界、配信する側になってみると色々と面白い発見がありました。
テレビのように、それぞれが個々のチャンネルを持ちます。
視聴率ではなく、視聴回数が表示されます。
視聴者がその動画に対して、良かった、良くなかったという評価ができます。
そのチャンネルの動画をまた見たいと思う場合、チャンネル登録をしてくれます。
このように視聴者の反応をみながら、世の中のYouTuber達は日々研究をして、頑張っているのです。
プロYouTuberには、数百万、数千万人の登録者数を抱えている方もいますが桁違いの数字です。
ほとんどの人は投稿したからには、多くの人に見てもらいたいですから、
面白いものを作らなければいけません。
僕もみなさんの反応をもとに、自分でいろいろ判断して、チャンネルを育てています。
例えばニコちゃん問題のレベル7が、2000回近く再生されていて、反響があったことに驚きました。
あれはプロでも解けない難解な問題を30分近く長々と解答解説した動画で、
アマの方が見て楽しんで頂けるかどうか、投稿するまでわかりませんでした。
でも視聴回数から判断すると、良かったようなので、今後の参考にします。
テレビ局では放送している番組が視聴率が悪いと、番組が終了になることもありますよね。
でも中には、その番組が好きな人もいて、その人たちは残念に思うと思います。
YouTubeの一人放送局でも、あまり再生されない動画はあります。
僕の場合、ニコちゃんのやさしいレベルの問題は再生数が伸びないのですが
きっと楽しんで見てくださる方はいると思うので、これからも続けていきますね。
でも手数があまりに短いものは、Youtubeを使う必要をあまり感じないので、ブログを中心に出題したいと思います。
囲碁関連の動画は、全体的に数も再生数はまだまだ少ないです。
僕も囲碁を楽しんでもらえるコンテンツをいつも考えていますが、
先日、初めて打ち碁解説をしてみました。
2018年に自らが参戦した三星杯囲碁マスターズの対局です。
これから、日本を含め世界中の碁を解説していきたいと思い、柳時熏のGROBAL囲碁解説というカテゴリー名にしました。
番組の何から何まで、全てオリジナルで作りましたが、自分的には中々面白いと思うので(笑)よろしければご覧ください。
三星火災杯マスターズ予選決勝
https://www.youtube.com/watch?v=Bj7afEB6Kbk&t=37s
三星火災杯マスターズ本戦一回戦
https://www.youtube.com/watch?v=ZingNJHUDgk&t=561s
視聴していただいた方からのリクエストで棋譜解説する事も可能です。
そういう視聴者と配信者の距離が近いのがYouTubeの面白さですが、
打ち碁解説をするには気を付けなければいけないことがあります。
まだ新聞掲載されていない棋譜、テレビ対局の放送後、間もない棋譜、などの解説です。
棋戦を開催して頂いているスポンサーにご迷惑をおかけする事になりますので使用する時期は慎重に選ぶ必要があります。
テレビ対局の場合、放送済みでも録画してゆっくり見られる方達も居ます。
また、各棋戦の本などが一年後に出版される事もありますから、
新聞掲載された棋譜でも、最近のものを使うのは避けようかと思います。
世に出ていない対局でも良い棋譜はたくさんありますから、
そういったものを使った方がオリジナリティは出るかと思いますし。
囲碁の楽しさ、素晴らしさをアピールしていくのは我々棋士の役割ですから、
これから個人で配信する方達も、それぞれ自分の個性、良さを生かした質の高い動画を作り、囲碁を広く世にアピールして行って欲しいです。
皆さんにも応援いただけたらと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。