囲碁棋士 柳時熏のブログ

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柳時熏のGo(隅の打ち方マスター4)星編2

星編2

桂馬カカリに対する一番人気がある打ち方として、桂馬受けがあります。

変化がシンプルで、バランスが良いのでおすすめです。

今まで一番よく打たれているのがこの定石です。

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桂馬受けに対する基本定石

白の⑤というヒラキの位置が大事です。

三線にある石からは二間にひらくのが基本でありますので、是非覚えてみてください。

この定石はシンプルながら、双方バランスの良い形という事で、長きに渡り打たれてきました。

プロの碁では一番よく打たれている定石かもしれません。

皆さんも見覚えがあるのではないでしょうか。

 

 

 

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一間受けの基本定石

一間受けも、よく打たれている手です。

僕がプロになった30年くらい前には、カカリに対する受け方としては、

こちらの方が普通で一番よく打たれていました。

最近のプロは、桂馬受けの方を好む傾向がありますが、

この手も堂々とした立派な一手であることは変わりません。

白は、⑤手目、二間ではなく、桂馬に打つ手もあります。

連続して、桂馬につながっている姿も中々美しいものです。

 

 

 

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一間受けの基本定石2

一間は桂馬うけに比べて、勢力重視の手なので、隅を何も決めずに、辺の星に開いておくのもよく打たれています。大桂馬に比べて、一路広いヒラキですが、三線の石からの開き方としては、よく使われる時点ですので、是非覚えておいてください。

 

 

 

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大桂馬受けの基本定石

黒が大桂馬に受ける手も、たまに打たれていました。

隅の実利より、辺へのスピードを重視した打ち方です。

白はすぐに三々に入っていく手が多く打たれます。

以下、簡明な定石です。

大桂馬受けは最近はあんまり見ない受け方ですが、まだ十分に有力だと思います。

 

 

 

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ツケノビの基本定石1

ツケノビは、受け方としては、一番積極的な打ち方です。

白の受け方としては、このような定石がよく打たれてきました。

黒は隅の実利をかなり確保出来ましたし、白は上辺から中央にかけて、将来性が期待できる良い形です。

石の正しい姿の参考になる美しい定石だと思います。

 

 

 

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ツケノビ基本定石2

 

白がもう一歩踏み込んで5までツケる手もあります。

隅の実利を少し削る事が出来ますが、黒の形もしっかりしてくるので、今度は⑩まで広く構える事が出来ます。

この形も双方綺麗な姿を得る事が出来ました。

以上、白の桂馬カカリに対する受け方の基本定石の中で、覚えやすいものだけを厳選してみました。

どれも美しい定石ですので、碁盤に実際に並べて見ながら、石の正しい姿を身に付けてみてください。

 

基本定石の中にはたくさんの枝分かれがある難しい変化を含んだものも沢山ありますし、AIの影響で評価が変わってきているものもありますが

まずは、長きに渡り愛用されていた基本のものをしっかり学んでいただいてから、ゆっくりご紹介していきたいと思います。

 

次は桂馬カカリに対するハサミについてです。

 

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