僕は8年ほど前に東京から神奈川県の葉山町に引越ししました。
海や山があり、自然豊かな場所に住みたかったのもありますが、
一番の理由は東京では不可能だった広い庭でDIYやガーデニングを楽しみたいということでした。
新居を建てたあと、まず最初に取り掛かったのは、隣家との境の壁作りです。
1m以上の段差があり、家族が落ちたら怪我をする恐れがあったからです。
コンクリートブロックを使って壁を作り、その上にフェンスを作る計画を立てました。
擁壁は大谷石で出来ていますが、その上にブロックを積むのは不安定で難しいので、大谷石の手前を掘り、基礎を作ることにしました。
うちには当然掘削機はないのですべて人力の手作業です。
シャベルで掘り進んでいきました。
なんとか、掘削作業を終えてから、資材の買い出しです。
作業に必要な材料はホームセンターで購入し配達してもらいました。
①コンクリートブロック
ブロックのサイズは39センチ×19センチです。我が家の場合、一段に付き、約70個。3段作るので、トータル210個のブロックが必要でした。
②セメント
③砂
④砕石
基礎に使うコンクリートや、ブロック積み用のモルタルを作るために必要。コンクリートは②③④と水を配合したもので、石が入るので強度が高いです。
モルタルは②③と水を配合したものです。
どちらも作り溜めはできないので、必要な量だけを何度も作りながら作業しました。
⑤鉄筋
コンクリートブロックを積み上げる時に安定させるために使用。
ブロック三段にちょうどいい長さに、カットして使いました。
作業はまず、ブロックを並べるための基礎作りから始まります。
ブロック壁が重さで沈んでいかないように、土を削り、砕石を引いて、それを叩いて、締め固めをします。
基礎が完成してから、水糸を張りました。
水糸は、水平にブロックを積むための目印になります。
水平器を使いながら慎重に結んでいきました。
いよいよブロック積みです。
砂と砕石と水を混ぜてモルタルを作ります。
あまりたくさん作ると、固まってしまうので、必要な分を少しずつ準備します。
基礎の上にモルタルを塗って、ブロックを置きます。
水平器を当てながら、一段目70個のブロックを慎重に並べていきました。
次にブロックの中に鉄筋を入れて、モルタルを流し込んで固定していきます。
一段目の作業は丸二日ほどかかりました。大変でしたが集中して単純作業を続けるのは意外と楽しかったです。
(一段目の作業途中。水平と横ずれに気を付けながら並べていきます。)
二段目は一段目のブロックにモルタルを塗って重ねていきます。三段目も同様です。徐々に慣れてきて、スピードアップしていきました。
( 三段目の積み作業の途中。ゴムハンマーで叩いて水平に微調整していきます。腰痛防止のために腰ベルトを巻いています。)
210個のコンクリートブロックをすべて積み、ブロック壁が無事完成した時の達成感はひとしおでした。技術的には、初めての事で試行錯誤の連続でしたし、体力もかなり消耗しましたが、この時に身に付いた技術と自信が、その後の庭造りに大いに役立ちました。
(完成したコンクリートブロック210個による壁です。庭作りの第一歩でした。)